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来年度からの排ガス規制強化によって、スズキのお家芸でもあった油冷エンジンが、とうとう生産中止に追い込まれてしまった。
今のところ、油冷エンジンを採用しているのはGSX1400と、バンディット1200のみだが、GSXは生産終了、バンディットは引き続き生産するが、油冷エンジンに変わって、水冷エンジンを搭載することになる。
バンディットは、今年フルモデルチェンジしたばかりだが、現行型のバンディットの油冷エンジン搭載車は一年しか存在していない事になる。
と言うよりも、現行型のバンディット自体が、水冷エンジン搭載を見越した上でのモデルチェンジであったと見るべきだろうか。
ひとまず来年度型の大まかな概要が明らかになったが、
・1152cc油冷エンジン→1255cc水冷エンジンに変更
・6速ミッションの搭載(現行型は5速)
となっている。
旧型オーナーとしては、6速化は素直にうらやましい。
排気量も、100ccも拡大されるため、名称も”バンディット1250”という微妙な名称に変わる。
”バンディット1300”と名乗っても良かったのに、あえてそうしなかったのは、GSX1300隼の存在のせいかもしれない。
エンジンのスペックについては、1255ccの排気量と水冷、インジェクションであるということ以外は不明。
新設計なのか、隼のエンジンのリファインなのかも不明だが、車重については212kgから、222kg(共に乾燥重量)と、10kgアップしているので、やはり水冷の補機類分とミッション一速分重くなったと見るべきか。
重量増加分とバランスさせるために、排気量を拡大したのかもしれない。
しかしエンジン形状は、ホンダのCB1300SFとそっくりに見えるが、あの形状は色々効率が良いのだろうか。
正直な話、油冷エンジン消滅は悲しくはあるが、GSX-Rが水冷化した後は、進化が止まってしまい(余地が無かったのかもしれないが)、「とりあえず積んでるだけ」のような状態が続いていたのも事実。
油冷自体、エンジンパワーと車体重量を両立させるための苦肉の策の賜物であり、水冷エンジンのウイークポイントが潰されてしまった現在では、「スズキの意地」「キャラクターとしてのアクセント」以外に存在意義がなくなっていたのかもしれない。
とは言え、猫も杓子も水冷ばかり・・・っていうのも、なんか空しく感じるけども。
正直な話、水冷化はそれほどネガティブに取ってはいない。
空冷・油冷ならではの美点・・・エンジンのフィン形状とか、油温上昇に伴うエンジンの表情の変化など・・・は損なわれるだろうが、水冷化でそうした表情付けが出来なくなると、各社キャラクターの位置づけや、味付けの仕方など、これまで以上に凝る必要が出てくるだろう。
新作の生み出しにあたって、労力は増すであろうが、それによってメーカー・ユーザー共に思わぬ名作が生まれてくるかもしれない。
現実、4輪では空冷が消滅しても、名車は次々生まれているではないか。
果たして水冷バンディットがいかなる味付けなのかは判らないが、水冷化した甲斐があるだけの出来である事を祈る。
なあに、スズキの仕事だ。悪いようにはしやせんだろうさ。
バンディット1250(海外サイト) http://www.globalsuzuki.com/motorcycle/moto/street/gsf1250-s/index.html
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